井の中の蛙 ジンベイを知らず

されど、ほにゃららの深さを知る

キライな人との上手な付き合い方

3月も残り4日となった。4月から新しい環境に飛び込む人は、そろそろ本格的に準備を始めるところなのではないだろうか。

 

今日は、キライな人と上手く付き合う方法について考えてみたい。

 

どの環境にいても、キライな人って大抵いる。

なんか気に障る、どうも分かり合えない、嫌なことを言ってくる、などなど。

例えばある環境でキライな人がいて、それを避けて別の場所に行ったとしても、たいてい同じような人間がそこにもいる。結局、自分のキライなタイプから逃れることは出来ない

 

それなら、自分の方が、そういう現実に適応していった方がよっぽど簡単だ。

 

 

出来ることなら、人をキライになんてなりたくない、というのが本当のところではないだろうか。

でも、合わない。でも、腹が立つ。でも、苛立つ。でも、気に食わない。

自分が先か、相手が先か、もう分からないけれど、なんだか馬が合わない。ぎくしゃくする。

 

 

こうなってしまっている時は、自分の中の“キライ”の感情に振り回されてしまっている時だ。

冷静になれば簡単なことも、キライの感情に流されてしまっては途端に難しくなる。

 

まず、自分が“キライ”の感情に振り回されてしまっているのではないかを確認すること。

そのためには、周囲をよく見る必要がある。

冷静になってよく見てみると、自分が嫌いだと思っていた人に対して、何の支障もなく付き合っている人もいるものだ。

これはどういうことかと言うと、自分自身の中にある何かが反応して“キライ”という感情が発生している可能性がある、ということである。

 

このことにまず気付く必要がある。

自分の中の“キライ”センサーが反応して、それに自分自身の感情や行動が影響されている、ということに気付くことが大切だ。

 

 

そもそも“キライ”という感情は非常にパワフルなものである。

人を嫌うことが出来るというのは、それだけ自分にエネルギーがあるということでもある。

 

「好きの反対は無関心」とよく言われる。

好きのエネルギーもまた非常にパワフルなもので、好きになったら一直線、という人もいるだろう。

反対に、無関心というのは、その対象にエネルギーが全く注がれていない状態を表している。

なので、確かに「好きの反対は無関心」と言われるものうなずける。

 

人が嫌いな人のことを話す時、多くの場合が『そんな細かいところまで?!』というところまで相手のことを嫌っている。

嫌いな相手のことを無意識のうちに見ていたり、人からの伝聞であってもその人のことがやたらと記憶に残ったりしているようだが、結果としては相当のエネルギーをその嫌いな相手に注いでいることになっている。

 

好きな物に出会い、そこにエネルギーを注ぐことでもっともっと好きになるように、
嫌いな人に出会って、その人に(無意識にでも)どんどんエネルギーを注いで、もっともっと嫌いになっている。そして、苛立ちすぎて、疲れて、辛くなる。

 

 

そうならないようにするには、出来るだけエネルギーを注がないような状況にすることだ。

物理的に離れる。

精神的にも、離れる。

とにかく、自分の興味から遠ざける。

 

もしくは…

好きのエネルギーも、嫌いのエネルギーも、どちらもパワフルなものであるという共通点を活かすという方法もある。

つまり、嫌いというパワフルなエネルギーを相手に注ぎ、その相手のことを隅々まで知るのだ。

面白いもので、相手のことを良く知り、自分なりに理解できると、大抵は“キライ”ではなくなる

 

 

新しい環境で、新たな敵に出会う人もいるだろう。

色んなやり方を試して、面白おかしく過ごしてもらえたら良いなぁと思う。