巻き込まれ体質の人(2/3)自己主張について
昨日巻き込まれ体質の人についてちょっと書いてみた。
今日は、巻き込まれ体質の人たちがやりがちな自己主張の仕方を書いてみようと思う。
巻き込まれ体質の人たちに共通している態度が、【相手優先】という態度だ。
自分から積極的に行動しない。
特に、”相手<自分” になってしまうような行動はしない。
周りから見ると、自分を犠牲にするようは、そんな行動をしている。
自分の仕事よりも、苦手な相手の喋り相手を優先してしまう。
(だからこそ、相手はその人のことをより一層好きになってしまうのだが…)
自分のテスト勉強よりも、苦手な相手に誘われてカフェに行ってしまう。
そして、何度も何度も相手の期待に応えた後で、(つまり、もちろん本意ではないのだが、相手は相当好意を抱いた状態になってから)いよいよ自分が潰れてしまうという危機感が生じる。
相手を優先しすぎた結果、自分が潰れてしまいそうになっているのだ。
危機感が生じると、本人は余裕をなくしてしまっている。
ゆえに行動も極端になりやすい。
相手を避けたり、「もう話しかけないで!」と突然明言したり、職場に行けなくなってしまったり…。
そして、そんな極端な行動は、話をこじれさせてしまうのだ。
話がこじれると、本人はますます辛くなる。
自分が潰れてしまいそうで、そうならないように頑張って自己主張したのに、
それが完全に裏目に出てしまったのだ。
どうしてそうなってしまうのか。
それは、自己主張について色々と間違って覚えてしまっているからだ。
・まず自己主張のタイミング
自己主張はいつするのか?
それは、“最初”である。早い方が良いのだ。
でも巻き込まれ体質の人たちは、“最後”にすることが多い。
我慢して、我慢して、それが限界になってから、自己主張をする。
「もうこれ以上我慢できないので、自分の意見を言うことにしました」
確かにこういう切り出し方の自己主張もある。
だが、自己主張をしてからが大変であることを計算に入れていないのが問題である。
・自己主張は“最後の切り札”じゃない
自己主張の中でも、我慢に我慢を重ねた後の自己主張はちょっとやっかいだ。
自己主張は、自己主張をしてからが大変なことが多い。
なぜなら言った責任があるからだ。
人に意見を言ったらそれで終わり、ではないのだ。
むしろ、スタートであり、そこからやっと話し合いが始まる。
でも、当の本人はすでに我慢の限界を超えてしまっているので、話し合いなんてするエネルギーは残っていない。
むしろ、最後のエネルギーを振り絞って、自己主張をしたのだ。
自己主張は、そんな“最後の切り札”みたいにしちゃいけない。
自己主張は、最後の最後に切り出すものではなく、スタートとして最初に提示するものなのだ。
自分の主張を“最後の切り札”みたいに捨て身で行うのは、自分があまりに可哀そうだ。
もっと自分の主張を大切にしてほしいと思う。