巻き込まれ体質の人(3/3)大切にしているもの
前回、前々回と【巻き込まれ体質の人】をテーマに書いてみた。
今日書くのは、巻き込まれ体質の人がどうして巻き込まれ体質になっているのかを考えてみたい。
心理学的には、巻き込まれ体質の人がどうして巻き込まれ体質をやめられないのかについて、「本人にとってメリットがあるから」と考える。
巻き込まれ体質ゆえに自分が潰れてしまいそうになっているのだから、もうメリットなんてないのだが、
少なくとも潰れてしまいそうになるまでは、【相手優先】の態度でいることが本人にメリットをもたらしているのだ。だから【相手優先】をし続ける。
巻き込まれ体質じゃない人からすると、「苦手な人とお喋りするなんて、完全にデメリット。離れた方がメリットに決まっている」と思うはず。
でも、巻き込まれ体質の人は、どうやらそうではないのだ。
何か“メリット”があるはずなのだ。
傍から見ると、すごくちっぽけなことなのかもしれない。
自分でもびっくりするくらい変なことが“メリット”になっている可能性だってある。
ただ問題は、本人もそのメリットが分かっていない、ということ。
それが分かれば、解決の糸口が見つかるはずである。
巻き込まれ体質の人は、自分が一番大事にしたいことが何なのかをじっくり考えてみてほしい。
他人に話せないような、変なことでも良い(例が思いつかないけれど)。
こんなことを一番大事にしているなんて私は嫌な奴だ、とか思う必要もない。
言わなければバレない。
とにかく、自分が一番大事にしていることを考え抜いてみてほしい。
そしたら、巻き込まれ体質のままでいても良いのか、それともそれは少しずつでも改善していった方が良いのか、が少し分かるはずだ。
自分が本当のところは何に困っているのかも分かって来るはずだ。