不登校の生徒さんが抱える心配
今日は不登校のことを書いてみようと思う。
中学校のスクールカウンセラーをしていると、不登校の生徒さんとその親御さんに良く会う。スクールカウンセラーをするまでは、いじめとか発達障害など“学校に来ている”生徒さんに会うことが多いのかなと想像していたが、それはどうやら違ったようだ。
少し前に「不登校の種類」について書いたが、やっぱり相談としては「学校に行きたいけど」「学校に行ってほしいけど」学校に行けなくて困っている、というものが圧倒的に多い。
そりゃぁ、学校に行けなくても困らない人は相談も何もないので、私の元に来るのは前述のような人になるのは当たり前である。
不登校になって困ることといえば小さなことから大きなことまで色々あるようだが、圧倒的第一位は「勉強が遅れること」みたいだ。
これは特に不登校の初期段階の人に多い。
休みが続き出して『あれ?』と先生も親御さんも、そして生徒自身も心配し始める時期。
そういう時には大抵「授業に遅れてしまう…どうしよう」という焦りがある。特に本人。焦りがあるから心も身体も休まらない。結局休みが長引いてしまう。
不登校でなくてもスクールカウンセラーに相談に来る人はちょっと疲れている人が多いが、そういう人も「授業に遅れると困るから」と言って学校を休まないでいることが多い。1日2日休んでみたらちょっとは気持ちも楽になるだろうに…と思うが、生徒側としては「1日休んだら不登校になりそう」と感じるようだ。授業が分からない、という感覚は一気に登校のモチベーションを下げてしまう。
授業って、疲れている人、ちょっと休憩した方が良い人にとってはなかなかのハードルなのだなぁとしみじみ思う。
ただ、学校の授業というのは意外とぶつ切りで、ずーっと繋がっているわけではない。
だから、また安定して学校に行けるようになったら自然と授業について行けるようになっているのだ。転校生とかが来ても少しずつ適応していけるのはそういう仕組みになっているからだ。
もちろん学校に行けていない間に習った知識が必要な時もあるが、それもおおまかに要点を掴めれば大丈夫。授業が終わったらすぐに先生のもとへ行って質問すれば良い。休んでいたことを知っている先生であれば、必要な知識がつくような資料を用意してくれたり、時間があれば教えてくれたりする。
まぁでも、大抵はそんなことをしなくてもなんとなく毎日の授業が流れていって、なんとなく授業が分かったり分からなかったりして毎日が過ぎていく。
ぶっちゃけ学校に毎日来ている生徒でも同じような感じで、分かったり分からなかったりしながら毎日の授業を受けているのだ。たぶん授業に完全についていけている生徒の方が少ない。
結局何が言いたいかというと、心も身体も休みたがっている時に勉強のことで色々と不安になっていると休まるものも休まらないよ!ってこと。
焦るのは分かる。心配なのも分かる。その焦りや不安は大切にとっておけば良い。心も身体も元気になってから思う存分解消しましょう。
まずは心も身体も一旦休めること。順番にひとつずつやっていきましょう。
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