子どもの頃の発見②
先日、子どもの頃の発見を1つ書いた。
シャワーヘッドは健気な存在だ…!という発見。
今日は、もう1つ。
これも子どもの頃に発見した、衝撃的な事実だ。
うちの両親はあまり仲が良くない。
別にどうしようもなく不仲というわけではないが、母は父を面倒くさがり、父は母の気性の波にあたふたするような、そんな感じだ。
喧嘩をする時もあったが、何事もなく二人で会話をしている時もあった。
両親の口喧嘩はよくある光景ではあったが、小学生の私は『どうしよう…仲直りさせなきゃ』くらいにはたじろいだ。
基本的には、両親が仲良くしていてくれると嬉しいなぁと思っていた。
私があることを発見したのは、ある日の夕食時だった。
小学校3年生とかだった気がする。理科の授業で血液型について習った。
その日は珍しく、父も母も楽しそうに過ごしており、二人とも口数が多かった。
その様子がなんだか嬉しく、私は気持ち良く色々とお喋りをした。
その時突然、私はふと思ってしまった。
『家族って何だ?!?!?』
子どもは突然、哲学者になる。
私は、幸せな夕食場面で、満たされた気持ちになったのであろう。
このような恐ろしく深い疑問を抱いたのだった。天才だ。
そして、次に気付いたことが、私の発見だ。
『パパとママって…血が繋がっていない…!!??!!!家族の中で、この二人だけが血のつながりがないぞ…?!?!?!他人じゃん!!!!!』
この気付きは本当に衝撃だった。
小学生の私が当時理解していた“家族”という概念が完全に崩れた瞬間だった。
父と私は血が繋がっている。
母と私も血が繋がっている。
でも、一番大事なところ、家族の中で一番肝心なところが血が繋がっていない!!!
それに気づいた瞬間、私は『私が彼らの繋がりなのか…!!!』と、めちゃくちゃカッコ良いことを思った。正義のヒーローになった気分だった。私って彼らの関係性を維持するためにはとても重要な存在だ、と思った。
この考えは今もずっと残っている。
夫婦って、実は他人同士。不思議なご縁で繋がっている。
だからちゃんと大切にしないといけない。
難しいけど、おろそかにしちゃいけないことだと思っている。
そう思ったのは、小学生の頃の発見のおかげだ。