子どもの頃の発見
小さい頃に発見したことは、大人になっても覚えていることが多い。
“発見”というからには、自分としては驚きもあり、印象に残っている。
その発見を1つ、ご紹介。
小学生の頃だったと思う。たぶん低学年。
いつものように、お風呂に入って髪を洗っていた。
外で遊んで砂ぼこりでキシキシになった髪が、
シャワーで濡れてますますキッッッシキシになる。
シャンプーを付けてみても全然泡立たず、一度軽く流す。
再度挑戦。
先ほどとは打って変わって、みるみる泡立つ。もこもこする。
シャワーで流す。
先ほどと違い、キシキシだった髪が、どんどん綺麗になっていくのが分かる。
シャワーから出るお湯がなんだかとっても優しく感じる。
はーーー。気持ちええーーー
私、今、めっちゃ綺麗になってる…!
ありがとう、シャワー。
本当にありがとう…!!!!
心からそう思った。
私は、シャンプーにでもなく、お湯にでもなく、
何故かシャワーにめちゃくちゃ感謝した。
その時、私は発見した。
シャワー、お前はみんなを綺麗にしているというのに、
お前は誰にも綺麗にしてもらえないんだな…!!!
子どもの私にとっては恐ろしく新しい発見だった。目からウロコだった。
シャワー、献身的すぎやしないか?!
そんなことを思った。
そして、思ったのだ。
だったら私が、お前を綺麗にしてあげるよ…!(←健気)
今でも私はお風呂に入るとシャワーヘッドを洗ってやっている。
幼い頃の発見と、それに基づく行動というのは、なかなか根深いものだ。