岩波文庫的『月の満ち欠け』が最高に丁寧で上質な小説だったから、みんなにも読んでみてほしい
みなさんは普段小説を読むだろうか。
ブログを読んだり書いたりする人は文字に抵抗がない人たちばかりだろうから、きっと読書率は高い方だろうと思う。
そういう私も、本はそれなりに読む方だ。だけど小説はあまり読まない。
専門書を読むことに時間が取られてしまって、なかなか小説に手が伸びないでいる。
そんな私が、隙あらば本を広げ、黙々と読み進めた小説。
出先で時間ができ、本を読みたいと思った。
でも少し疲れていて、専門書を買って読むほどの元気はない。
そうだ、小説でも読んでみよう。
そう思って軽い気持ちで書店に向かった。
ふと目に留まったのが『月の満ち欠け』の表紙。
背表紙がずらりと並ぶ中で、この本だけがこちらに表表紙を見せていた。
この表紙が素敵すぎた。この感じ、いい。すごくいい。
『月の満ち欠け』というタイトルと、文字の後ろの控えめな金色が、とにかく最高すぎた。
思わず手が伸びた。
しかし、実際に手に取ってみると意外な分厚さ。
手軽に読めるページではなさそうだということを悟った。
そんな私の背中を押したのが、この本についていた帯の言葉だ。
帯にはこう書いてある。
小説を読まずとも人は生きていけますし、それでいいと僕は思っているのですが、もし、誰が、「一冊くらいは読みたい」「しかも、ただの暇つぶしではなく小説の面白さを知りたい」と言ってきたら、佐藤正午さんの作品を読んでほしいと思っています。
こんなのずるい。
あぁ、もう。買おう。買ってみよう。
ちょっと疲れているけれど、気軽には読めないようだけど、良いや。買ってみよう。小説の面白さとやらを体感してみよう。
その決断は大正解だった。
大正解すぎて、みんなにもこの小説を読んでみてほしいって思った。
この小説を読み終わっての感想を一言で言うなら「丁寧な美味しさ」。
とっても美味しいものを食べた時に、ほぅ…とため息をつきたくなるでしょう?
そんな感じ。
私のボキャブラリーではこれ以上の感想は言えない…!!もどかしい…
とにかく小説が好きな人は、本が好きな人は、読んでみてほしい。
そして、丁寧な美味しさに心を満たされてほしい!!!
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